Webデザインの楽しみ (2006/6/21記)
タイトルにある「Webデザインの楽しみ」について書いてみます。
まず、比較対象として、Web(ホームページ)に対して、紙媒体(印刷物)があげられますね。
一般的にグラフィックデザインと呼ばれるものは主にこの紙媒体を相手にします。例えば、ポスター、チラシ、DM、はがき、封筒、名刺、新聞広告、書籍、雑誌、チケット、カード・・・・などなど。列挙すればキリがありません。それほど、この世の中には印刷物がたくさんあります。あらゆる印刷物は必ずデザインという行程を踏んでいます。これを行うのがグラフィックデザイナーの仕事です。
もちろんグラフィックデザイナーは紙しか扱わないというわけではありません。紙以外の様々な媒体を相手にグローバルな視点でデザインを行っています。
対して、Webデザイナーは何をするのでしょうか?
もちろん読んで字のごとく、「Web」のデザインをする人です。つまりホームページのデザインをします。最近は、一口にWebデザインといっても、細かく分業化されていて、プロジェクト全体をまとめるディレクター、デザインを考えるデザイナー、コーディングをする人、CGIやデータベースを扱うプログラマなどが別々に存在して、チームを組んでプロジェクトに取り組む場合もあるようですが、それほど大規模な会社じゃないところでは、ほとんどの仕事を全部一人でやらなければならないことが多いです。
グラフィックデザイナーは、(ここでは紙媒体に限って言いますと)主に、Illustrator、Photoshop、Quark(またはIndesign)の俗に言う「DTPの三種の神器」を使いこなせば、とりあえず「紙の仕事」はできます。
では、Webデザイナーは?
前述のように、一人でなんでもかんでもやらなければならない個人のWebデザイナーは、Illustrator、Photoshop、Imageleady、Flash、Dreamweaver(またはGoLive)は必須ソフトで当然のように使いこなさなければなりませんが、場合によっては3DCGソフト、場合によってはPremiereなどのムービー編集ソフト、PDF作成のためAcrobat、CGI編集のためテキストエディタ、表示確認のためブラウザは数種類・・・などなど、たくさんのアプリケーションを駆使しなくてはなりません。
逆に言うと、Webにはそれだけ表現方法に可能性があるということなのです。
前置きが長くなりましたが、いよいよ本題です。(笑)
私にとって「Webデザインの楽しみ」は実はここにあるのです。
Webブラウザは、いろんな制約が多く、例えば画面の横幅に限度があったり、グラフィックデザインのようにいろんなフォントをいろんな大きさで自由にレイアウトしたりはできません。
ですが、その制約の中で可能な限りの表現をすることに楽しみを感じます。
紙媒体では絶対に不可能なことが、Webでは可能なことがたくさんあります。
紙媒体はWebよりもはるかに自由なデザインができますが、たったひとつ、どうしても避けられない事実があります。
・・・それは、「固定」です。
対して、Webの場合は、画面上で色が変わったり、文字が流れたり、動画が再生されたり、ハイパーリンクで文字をクリックしたら別のページが表示されたり、仕掛けがあったり、ゲームができたり、音が鳴ったり・・・などなど、「動的」な表現が可能です。更には、一方通行的な主張の押し付けではなく、掲示板などのCGIによって、インタラクティブ(双方向)性もあります。
このように、多彩な表現方法があり、将来ますますその可能性が広がるWebには、紙媒体とは違った「楽しみ」があるのです。
(表現方法が多彩だから、どうしても上記のようにいろんなアプリケーションを使いこなさなければならないのですが)
でも、紙は紙で、Webにはできない表現方法があるし、別の可能性もあるし、紙は紙なりの「楽しみ」はもちろんありますヨ。


